グミの木の奇跡




「・・・さとし・・・」




あたしはさとしを
ぎゅっと抱きしめた。





「あいこが叶えたげる」





「俺の夢?」





「うん」





「意味・・・わかってんの?」




「わかってる!」




「・・・なら、尚更だめだ」





「でも、あいこたちには
タイムリミットがある。」




「あるからこそだめなんだ」




「だめじゃない!
・・・だめなんかじゃない」




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