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「あんたあたしのこと好きなんでしょ?」


彼女は普段話したりもしない、学科が同じというだけの女子。
ただ男友達の中では、あいつ胸でかくね?程度で名前だけ知っていた。

突然の事に俺は唖然とするだけだった。

机を叩きながら身を乗り出してきた彼女のことは、はっきり言って揺れた胸しか見えていない。


「…今日終わったら屋上来なさいよ」

強い口調で言ったつもりだろう胸(彼女)はそう言って、スカートを翻しさっと行ってしまった。

あんたあたしのこと好きなんでしょ?

脳内でリピートされる声。
あんた…が俺で、あたし…があいつ。

…俺があいつを好き。馬鹿な。



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