梶山書店物語〈零〉
棚を見に終わってレジに戻ってみると、東雲さんは、必死に店長の田中さんに弁解をしていた。

「すみません、変なとこ見られてしまいましたね」

「いえいえ、今日、御飯でも連れてやって下さい」

「田中さん!」

「ごめん、ごめん。」

田中さんとは、本当に楽しそうに喋るし、よく笑うのを見る。

「いいですね、田中さんではなく東雲さんと御飯食べたいですね」

田中さんは、「え?俺?」と驚いていた。






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