梶山書店物語〈零〉
あの笑顔で見られたら断る事が出来なくて…。

「東雲さんは何飲みますか?」

「…………………」

「じゃあ、梅酒ロックでいいですね」

どんどん人のところに踏み込んでくる。

苦手だ苦手だ苦手だ。

「東雲さんは、田中さんといる時、とても楽しそうですね」

「え?そうですか…?
田中さんは面白い事言ってくれるし…店長に対して失礼かもしれないけど、楽なんですよね」





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