梶山書店物語〈零〉
「田中さんは嫌味がないからいいね」

「はい、私は田中さんが店長じゃないと嫌です」

…って何を田中さんの話をベラベラ喋ってるんだ…恥ずかしい。

「ちょっと複雑な気持ちだね」

「は?」

あー、もう3時間も居酒屋で喋っていたのか。
苦手なのに…何でたろう?

「東雲さ…ん…?」

頭が、ぐらんぐらんする。






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