梶山書店物語〈零〉
「いいとこだったのに」

「あまりにもかわいそうだったんで」

「やっぱり嘘だったのね」

コミック担当の野良さんだ。
俺が、ここの担当になる前からいる。

いつもの事だけど、何考えてるのか読み取れない。

1つ判ることは、人をよく見ている。

「今のままじゃあ、無理っすよ」

「どうしたらいいですかね?」






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