梶山書店物語〈零〉
高校生だろうか?男の腕をしっかりと掴んでいる。

「わんわん」

「は?離せや」

若い、睨みつけてドスを効かせば怯むと思っているのだろう。
「てか、誰だよ」

それが、また馴れていない睨みにドスだ。
俺みたいな弱い奴は、すぐに心が折れている。

「犬のお巡りさんっすよ」

「何だよ!!離せや!」





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