梶山書店物語〈零〉
中身を確認したい場合は店員に声を掛けてくださいという張り紙をデカデカと貼ってるにもかかわらずにビニールを破り捨てられて棚の奧に隠されている。

そんなコソコソするぐらいなら声をかけた方が早いだろうと思うのは私だけだろうか。

これが私の考えられない事の1つ。

旅行雑誌、時刻表といったものは長期の休み前には大分売れる商品だ。

棚を見回っていると紙とペンで行き道を書き込む客が多くいる。書くのに必死で周りの様子に気付かない。

店員が近付いても一心不乱に書き込んでいる。
若い子達は写メという荒業だ。音ですぐにわかるのが難点。






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