梶山書店物語〈零〉
正座した男をよくよく見てみると昼間に見た長髪の男が顔を腫れて「許してくれ」と顔が涙と血でぐちゃぐちゃだ。

「やり過ぎだろ」

「その髪鬱陶しいっしょ?
鬱陶しいよね、サロン・シロ開いてやんよ」

普通のハサミをチョキチョキと音を長髪の男の目の前で鳴らした。

「やめろってやり過ぎだって言ってんだろ」

こいつの恐ろしい所は残酷過ぎるところ。冷酷で残虐。

童話の何処かで出てくる王様のようだ。






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