梶山書店物語〈零〉
ファミレスに着いたテーブルの前にケーキにパフェと甘いものが、ずらりと並んでいる。

「…私は普通に御飯を食べたいんだけど」

「右から左まで頼む?」

金銭感覚も無ければ限度もわからない王様に怪訝な顔で見てしまう。

「自分で頼む」

メニューを引ったくり返して目を通す。

視線を感じる方に目線を移すとヘラヘラと笑っているシロが真っ直ぐに私を見ていた。

「何?」

遣りにくい。






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