梶山書店物語〈零〉
「東雲さんが好きです。
30のおっさんが東雲さんを一目見たときから惚れた」

「ちょ…」

「嫌われてる事はわかってる」

「ストップ!!!!!」

東雲さんの声で気付く。
ここは店ということを我を忘れて恥ずかしい。

「いや、ごめん」

横目で周りを見渡せば客が、ガン見してる人もいれば高校生がコソコソと話している。

「とりあえず来てください」

腕を掴まれ引っ張られる。
東雲さんから触れてきた嬉しい。

気色悪いとか言わないで下さい。




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