。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
桜の痕!?
「芸術品……う~ん、意味わかんねぇんだけど」
あたしは首を捻った。
褒められてるかバカにされてるのか(叔父貴に限っちゃこれはないだろうけど)。
「きれいだって言う意味だ」
叔父貴はやんわりと言うと、あたしの顎を指先でなぞった。
き!きれい!?
あたしは目を剥いた。
そんなあたしの様子を見てははっと声を上げて叔父貴はおかしそうに笑った。
「は……」
最後の言葉を言い切らないうちに、叔父貴はふっと笑うのを止めた。
消化不良な笑みだ。
かと思うと急に真顔になって、真剣な目でひたとあたしを見据えてくる。
「お前を……
閉じ込めて置きたいな。
誰にも見せない。
誰にも触れさせない。
俺だけの……
そんなことができるんだったら、いいのにな」