。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「夜遊び?」
メガネは小さく欠伸を漏らすと、ちょっと笑顔を浮かべて上目遣いで聞いてきた。
「んなんじゃねぇよ」
あたしはそっけなく言うと顔を逸らした。
「ふぅん」
メガネはそれ以上問いただそうとはしなかった。
「でもまぁ、無事で良かった」
にこにこ笑顔を浮かべながらメガネが立ち上がる。
心配……してくれてた…?
あたしは今まで叔父貴と会ってたのに、メガネは純粋に心配してくれてた。そのことが酷く後ろめたく感じた。
「悪かったな。待たせて。……あ………ありがとょ」
わ~~~何で素直に「ありがと♪」って言えねんだよ。
「じゃ。風呂入ってくる。お前もこんなところにいねぇで、部屋に行ってろよ。風邪ひくぞ」
「ん」
メガネは軽やかに返事を返して、メガネのブリッジをちょっと持ち上げた。
う゛
その仕草、ちょっとエロいんだよな……
風呂あがりなのか、髪も無造作に乱れてるし。
何てぇの。無防備なその笑顔とのギャップが、何とも言えないっていうか……
ってあたし何考えてるんだっ!!
黒い考えを打ち消すようにあたしは足早にメガネの前を去ろうとした。
「待って」
そのあたしに向かってメガネが声を掛けてきた。