。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「朔羅~、最近元気ないね。どしたの?」
休み時間になっていつものとおりリコがあたしの席に来る。
千里も一緒だ。
「……え?そう見える?別に元気ないことないんだけどなぁ」
あたしは曖昧にごまかした。
メガネと喧嘩してるなんて言えない。
リコには……ううん、千里も含めてあたしはたくさんの人たちにたくさん嘘を着いている。
「なぁ、龍崎と何かあったの?」
どこかに行ってしまって空席になってるメガネの席に座って千里が突然言った。
「はぁ!?何にもないよ。ってか、そこまで親しくないしっ」
あたしは慌てて手を振った。
う゛!千里、おめぇ何でそんな鋭いんだよ。
いつもメガネと負けず劣らずぼーっとしてるのにっ!!
「千里、何でそう思うのよ?」
リコが腕組みをして千里をちょっと睨む。
「いや、何かあいつのこと避けてるように見えたから」
なんっ!!何で分かったんだよ!?
こいつっ
あなどれねぇ。だてに刑事の息子やってるわけじゃねんだな。
「気のせいだよ」
あたしは千里から顔を背けるとそっけなく言った。