。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「……ならいいんだけど……」
千里はどこか納得いってなように、頭をかいた。
妙な沈黙が流れる。
休み時間でざわついている教室にガラッと勢い良く扉を開ける音が響いた。
「朔羅ちゃ~ん」
その場にいた誰もが扉の方を見る。
ゲ
キモ金髪野郎。
いつものガラの悪い連中を取り巻きに引き連れて、あたしの席に無遠慮に近づいてくる。
「朔羅ちゃん、今日暇?カラオケ行こうよ」
こいつは。凝りもせず。
いい加減気付けよ。
「いえ……今日は……」
「朔羅は今日俺と約束があるんです。だから行けません」
そう助け舟を出してくれたのは
千里だった。