。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。



……千里。


「あ゛ぁ!?何だてめぇ。朔羅ちゃんのボディーガード気取りかぁ?」


キモ金髪野郎が見下ろしながら千里を睨む。


「ちょっと、やばい雰囲気じゃない?先生、呼んできた方がいいんじゃない?」


周りの生徒たちが不穏な空気を察してひそひそと喋りだした。


リコも怖がって、あたしの袖を軽く引っ張る。


「…う、うん」


あたしが腰を上げると同時だった。






ドカッ!





机を蹴る音であたしは顔を上げた。





「そこ。僕の席なんですけど」





あたしは目を開いて息を呑んだ。



メガネ登場。


しかもポケットに手を突っ込んで、片足は机の脚を蹴ってる。





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