。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
可愛くて性格良さげで、器用で……
マドンナを狙ってる男はいっぱいいるって言うのに。
あいつも……叔父貴のことが好きなんだな。
そう思うと、何故だか胸の奥がきゅっとなる。
とぼとぼと歩いていると、三年の校舎に続く中央階段で、メガネの姿を発見した。
メガネ……?
そっちは三年の校舎だぞ。何の用があるってんだよ。
そんなことを思って目を凝らしていると、メガネは一人じゃなかった。
キモ金髪野郎とその取り巻きたちに囲まれてる。
どう見ても「仲良くお話しましょ」って言う雰囲気じゃない。
逃げられないように、キモ金髪野郎がメガネの肩にがっちりと腕を回している。
あいつ
やばいんじゃねぇか?
「もっと自分を大事にしたら?」
メガネの言葉が頭を過ぎる。
うっせぇな。てめぇに言われたかねぇんだよ!
あたしはスカートの裾をぎゅっと握ると、くるりと踵を返した。
あんな奴どうにでもなっちまえ。
でも―――
「ぁあ!!もぉ!!!」