。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
あたしは再び向き直ると、メガネの元へ走り寄った。
何でこのあたしが、恋敵で喧嘩してる相手を助けなきゃなんねんだよ。
でも、あいつはあいつなりに何度もあたしを助けてくれた。
時に間違ってることを叱ってくれた。
悪い奴じゃない。
嫌な奴じゃない。
そう思ったから、あたしは動いたんだ。
「メ……龍崎くんっ!!」
階段の下で叫ぶ。
最初にメガネが、そしてキモ金髪野郎と取り巻きたちの順でそれぞれが振り返った。