。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「へ?」
「助けてくれたんでしょ?先輩たちから」
「……まぁ」
あたしは曖昧に頷いた。
最初は助けるつもりなんてなかったよ。面倒くさいから。
でも、ごちゃごちゃ考えてたら勝手に体が動いた。
衝動的だったとも言える。
「朔羅さん……この間はごめんね」
ふいにメガネがあたしに向き直って、まっすぐにあたしを見た。
「ちょっと苛々してたんだろうね。言い過ぎた。反省してる」
淀みないまっすぐな強い視線。
目を逸らそうと思ったけど、逸らせない。
メガネの目にはどこか威力がある。
きつい、とかそんなんじゃない。
人を惹きつける何かが……あるってそう感じたんだ。
「謝るのはあたしの方。明らかに悪いのはあたしじゃん。
あたしこそ、ごめん」