。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

そんなわけで、あたしたちの喧嘩は無事終幕を迎えることになった。


どこかつっかえてた胸のもやもやが取れて、すっきりしたにこにこ顔で家に帰ると、


「お嬢、メガネくんと仲直りしたんですか?」


と蠍座キョウスケが聞いてきた。


「なんっ!何で分かるんだよっ」


「お嬢は分かりやすいですから」


キョウスケはにこりともせずに、相変わらずの無表情で答えた。


あたしってそんなに分かりやすい?


「うぅ、お嬢がメガネの野郎と仲直りできてよかった」


と半泣きでマサやタクたちをはじめとする組のもんが、感動している。


ってかいちいち大げさなんだよ、おめぇらは。


そう突っ込みたかったけど、みんな心配してくれてたんだよなぁ。


「ありがとな。みんなのお陰だ」



あたしは笑って、みんなを見た。


あたしの笑顔を見て、泣き出したいのを必死に堪えながらみんな微妙に笑っていた。







< 147 / 558 >

この作品をシェア

pagetop