。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
そんなわけで、あたしたちの喧嘩は無事終幕を迎えることになった。
どこかつっかえてた胸のもやもやが取れて、すっきりしたにこにこ顔で家に帰ると、
「お嬢、メガネくんと仲直りしたんですか?」
と蠍座キョウスケが聞いてきた。
「なんっ!何で分かるんだよっ」
「お嬢は分かりやすいですから」
キョウスケはにこりともせずに、相変わらずの無表情で答えた。
あたしってそんなに分かりやすい?
「うぅ、お嬢がメガネの野郎と仲直りできてよかった」
と半泣きでマサやタクたちをはじめとする組のもんが、感動している。
ってかいちいち大げさなんだよ、おめぇらは。
そう突っ込みたかったけど、みんな心配してくれてたんだよなぁ。
「ありがとな。みんなのお陰だ」
あたしは笑って、みんなを見た。
あたしの笑顔を見て、泣き出したいのを必死に堪えながらみんな微妙に笑っていた。