。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
たっぷり時間をかけて風呂を満喫すると、鼻歌を歌いながらあたしは脱衣所に出た。
入り口に背を向けてバスタオルで体を拭いてると、
ガラッ
いやぁな音がして、あたしは顔だけをそろりと入り口に向けた。
「あ、ごめん。使用中だった?」
入り口の引き戸を開けたメガネとばっちり目が合ってしまった。
メガネは顔色一つ変えてない。
猫か何かを見たような、そんな顔つきだった。
「ぎ……ぎぃやぁぁぁあああああああ!!!!!」
あたしの叫び声が家中に響き渡ったのは言うまでもない。