。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「き…気を取り直して、あたしもお茶……叫びすぎて喉が痛い…」
情けなねぇな…そんな風に思いながらウーロン茶のペットボトルを取り出す。
「はい。どぉぞ」
メガネがさっとグラスをあたしの前に差し出す。
「お前はホストかよ」
あたしは嫌味たっぷりでメガネを睨みつけた。
「気が利くって言ってほしいな。でも……朔羅さんって意外に腰のラインとかきれいだったよね。もっと幼稚体系かと思ってた」
メガネはわざと冗談ぽく笑った。
あたしのショックを和らげてくれてるんだと分かった。
けど―――…
あたしの手からメガネから手渡されたグラスが落ちた。
ガチャンッ!
派手な音がしてグラスが割れる。
「ごめん……僕、また変なこと言った?」
足元から、頭のてっぺんまで恐怖と憎悪が一瞬で通り過ぎた。
目の前がぐにゃりと歪んで、吐き気を覚える。
手が…脚が…震えが止まらない。
あたしは、がくり……と膝をついた。