。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「おっはよ~朔羅……って今度はどぉしたの??」
リコも組の奴らと同じ反応をして、振りかざさした手を引っ込めた。
「どうしたって…何にもないよぉ」
あたしは力なく答えて、ため息を吐いた。
「何にもないってことないでしょ。あ、まさか試験の結果を気にしてる?」
試験……
あぁ、そんなものあったっけね。
「違うよ」
げっそりしてあたしはリコを見た。
「じゃぁ何……」
と言いかけて、リコは表情を変えた。あたしの後ろの方を見てちょっと表情を歪めた。
「おーっす、朔羅ちゃん。どしたの?元気ないじゃん」
この声は……
あたしはのろのろと振り返った。
出た!キモ金髪野郎。
お前まだ生きてたのかよ。あたしの中ではとっくに消滅したキャラだと思ってたのに。
「いえ、何でもないです」
あたしは引きつりながらも何とか笑顔を作って、足早にその場を去ろうとした。
「もしかして、好きな奴と喧嘩でもした?」
にやにや下品は笑みを浮かべてる。
「そんなんじゃ……ありません」
「だったら、どうしたって言うんだよ」
キモ金髪野郎があたしの肩にポンと手を置く。
あたしは目を開いた。
ヤメテ――――!!!
触らないで―――!!