。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
結局2限目まであたしは保健室のベッドで過ごし、その後は何とか授業を受けることになった。
教室に帰ったら、事情を聞いた千里が心配してあれこれ気を遣ってくれたっけ?
メガネはあたしの不調を何も問わず、何事も無かったかのように接してきた。
それがありがたかった。
変に勘ぐられるのは、嫌だったから。
何とか一日の授業を終えると、あたしはリコと帰った。
リコは最後まで心配してくれてたけど、あたしはわけを話すことができなかった。
リコはそれでもしつこく問いただすことはしなかった。あたしを元気付けるためか妙にハイテンションで、あれこれ楽しい話題を引っ張りだしてきては、あたしを笑わかそうとしてくれている。
リコ……ごめんね。
でも大好きだよ。
心の中で謝りながら、あたしはとぼとぼと家路についた。
いつもどおり夕食を作って、組のもんと騒ぎながら食事をする。
いつもどおりの日常だ。
だけど隣の席に、メガネの姿はなかった。