。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「だ、ダメに決まってるだろ!!」
あたしは思わず机を叩いた。
メガネが、と言うより組のもんがびっくりして目を丸くしている。
メガネと一緒の部屋にしてみろ。こいつ叔父貴にナニするかわかんねぇからなっ。
「じゃぁ、僕が朔羅さんの部屋に行くよ。空いた部屋を琢磨さんが使うってのは?」
ちょっと首を傾けて、あたしを覗き込むように言うメガネ。
う~~こいつの、このおねだり顔には弱いんだよな。
それにこいつは女に興味がねぇし。
まぁ安全っちゃ安全だけど。
「そ、それなら……」
ガン!
物を打ち付ける音がして、あたしを含めた一同がびっくりして叔父貴を見る。
「それはダメだ」
何の音かと思いきや、叔父貴が机に湯のみを叩き付けた音だった。
飲みかけの茶が湯のみからこぼれだしている。
叔父貴……
あたしもビビっちまうほど、今すっげー怖い顔してるよ。
叔父貴の鬼気迫る迫力に、場がしんとなった。
「じゃ、こうすればいいんじゃないですか?メガネくんが俺の部屋に来て、会長はメガネくんの部屋で寝る。お嬢も自分の部屋で休まれる。
それだったら問題ないでしょう」
冷静に言ったキョウスケの言葉に、違う意味でみんなびっくりしていた。
キョウスケ。
確かにおめぇの出した案が一番いいんだろうケド、
この状況で何でそんな冷静にいられるんだよ、おめぇは。