。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
夜這い!?
「お、お嬢。何されてるんですか?」
通りかかった組のもんが風呂場の前で張り付いてるあたしを見て、怪訝な表情を浮かべた。
「しっ!黙ってろ」
あたしは野郎の頭を押さえて扉に耳をくっつけた。
「お嬢、何してるんですか?え?覗き!?」
今度はタクだ。ぞろぞろと他の下っ端どもを引き連れてる。
「んなわけあるかっ!!おめぇらも黙って聞き耳を立てろ」
あたしは耳を離さずに野郎共を睨み上げた。
「へ、へい」
大人しくあたしの言われた通り、耳をくっつける組のメンバーたち。
依然中から話し声は聞こえない。
くっーーー!ホントに何やってんだよ。
いつの間にかあたしの周りには男共の群れが出来ていた。
「お嬢、ホントになにされてるんですか?」
「うるせぇ。黙って言う通りにしな…」
と言い終わらないうちに、
ガラっ
突然風呂場の引き戸が開いた。