。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
土産と言っても……朔羅が何に喜ぶのか分かんねぇな。
いつもならそれとなくマサにリサーチしてもらうんだが。
何と言っても急だし…
「服とかどうかな?」
戒とショッピングモールのだだっ広いフロアを歩きながら、こいつが女の子向けのショップをちらりと見た。
「サイズ知らねぇ」
「俺もだ……」
「アクセとか?」
「あいつはあんまりジャラジャラキラキラしたもんつけねぇよ」
「じゃ、下着とか?」
戒が顎に手を当て、考え込んだ。
「バ!バカ言ってンじゃねぇ!!それこそサイズがあるだろがっ!」
「C65。ちょうどいいサイズだよな♪」
戒がにこにこしながら答えた。
「き……貴様!!何故お前が朔羅のブラのサイズを知ってる!!?まさかっお前……」
俺は思わず戒の胸ぐらを掴んだ。
「変な想像すんなよ。洗濯もんがその辺に放ってあったから、見えたんだよ」
戒はちょっと眉をしかめると、俺の手を乱暴に払った。
「……せ、洗濯もん…?」
って言うかあいつ警戒心無さ過ぎるだろ。戒以外にも周りはみんな男だって言うのに。
俺の手から離れた戒は制服の皺を伸ばすように払うと、俺を見上げた。
と言うより、睨んだ?
「ほんっとあんたらってラブラブだね。ムカツク……」