。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。


朔羅にアザラシのぬいぐるみをプレゼントするとこいつは思った以上に喜んでくれた。


「可愛い!☆」


なんて言って抱きしめる。……までは良かったんだ。





「はじめまして♪朔羅だよ~」


そう言って朔羅はアザラシに挨拶のキスをかました。


「な……!」


俺は慌てた。


「へ?」


朔羅がびっくりしたように俺を見る。


「……いや。何でもない」


戒……おめぇ凄ぇな。朔羅の行動を読んでやがる。


って言うか戒と間接キスじゃねぇか!!


そんなことを思ってはっとなった。


たかが間接キスだ。俺、何そこまで動揺してんだ?


でも間接キスでもいい気はしない。


朔羅の唇は俺のもんだ。いや、唇だけじゃねぇ。こいつの全部を……他の誰にも渡したくない。



何を思ったのか朔羅はちょっと吹き出して笑った。


「アザラシに妬きもち?叔父貴って可愛い☆はい!叔父貴にも挨拶のチュー」


朔羅はアザラシを俺の口元に近づけると、「チュッ」言ってとキスさせた。


朔羅との間接キスは普通にいいんだが…戒とも間接キスをしたことになる。





何か複雑……






< 194 / 558 >

この作品をシェア

pagetop