。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
朔羅と一緒に居たい。離したくないな……
「一緒に寝るか?」
そう提案すると、朔羅は「いいっ!」と俺を拒んだ。
正直拒まれると思ってなかったら軽くショックだ。
それでも俺は何とか説き伏せると、朔羅を布団の中に招き入れた。
腕枕をして朔羅を抱き寄せると、朔羅は固まったように体を緊張させた。
怖がらせてはいけない。
そう思って何気なく話題を振る。
不思議だな……腕枕なんて今まで何人もの女にしてきたことなのに、今更ながら照れる。
緊張してるのは朔羅じゃなくて、俺なのかもな……
「この前、目が覚めたら朔羅がいなくて寂しかったんだぞ?」
「え?いやぁこないだは叔父貴疲れてそうだったし、起こすの悪りいかなーって思って…」
可愛い朔羅。優しい朔羅。
俺の大切なお姫様。
俺はキュッと朔羅を引き寄せた。
「今日は離れて行かないでくれよ?朝目が覚めて、隣に朔羅がいると俺は一日幸せなんだ」
朔羅と一緒に寝たことはこれまでも何度かある。
朝目覚めて朔羅の安心しきった寝顔を見ると―――俺は欲情する……
―――じゃなくて!!幸せなんだ……
今まで色んな女と朝を共にしたけど、朔羅ほど幸せを感じる女はいなかった。
朔羅は俺にとって特別な存在だ……
朔羅……大好きだよ…………
「叔父貴……」
「んー……?」
正直考え事をしながら半分寝ていた。
「ずっと……ずっと朔羅の近くに居てね?」
ずっと…近くに……か……
俺もずっとお前の近くに居てお前を見守っていきたいよ……
ずっと……
俺は朔羅が離れていかないよう…放さないよう…
しっかりと繋ぎとめるみたいに―――
ぎゅっと力を入れて抱き寄せた。
朔羅……
ごめんな。
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