。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
事件です
阪神!?
スズメの鳴き声がして、閉じた瞼の裏に明るい陽の光を感じた。
「ん~……」
ごろりと寝返りを打って目を開けると、目の前に叔父貴の笑顔がドアップが!!
「…へ?……叔父貴?」
何が何だか分からず目をぱちぱちさせる。
「おはよう」
叔父貴はにっこり微笑みを浮かべてあたしの頭を優しく撫でる。
はっ!!!そうだった!!
昨日あたし叔父貴と一緒に寝たんだった―――!
キャ~~!!何か嬉しいような…恥ずかしいようなっ。
隣で叔父貴が顔を仰向けに向けると、ふわっと欠伸を漏らした。
切れ長の目の目尻に涙が溜まってる。
朝日に反射して涙の粒がきらっと光った。
あ……きれい……
ぼんやりと思いながらその姿に思わず見惚れる。
って言うか、叔父貴の寝起き……何度見てもちょっとエロい…
「どした?」
首を動かして再びあたしの方を見るとちょっと笑いながらあたしを見た。
「な…なんにも!」
そんな考えを読まれないようにあたしは慌てて答えた。
「あ、そうだ。俺枕がなかったからお前のアザラシ枕にしちまった。すまん」
叔父貴はそう言って頭の下に敷いてあったアザラシのぬいぐるみを取り出す。
叔父貴からもらったアザラシのぬいぐるみは、叔父貴の重みで形が崩れていた。