。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

「お嬢!おはようございます。お勤め(ガッコ)の時間じゃ?」


縁側を通りかかった、政義(マサヨシ)もといマサがあたしに声を掛ける。


あたしはぐりんと振り向くと、顔を青くしてマサに飛びついた。



「おい!マサぁ!!!あれほどバラしたら、ちゃんと始末しとけって言っただろ!?」


あたしがマサの胸座を勢いよく掴んだので、首を絞められたマサは苦しそうに咳き込んだ。


「は?バラすって…俺らは殺しはやってませんよ!!」


「じゃぁあの死体は何なんだよ!?」


「死体?どこに?」


マサはあたしの頭の上からきょろきょろと辺りを見渡した。


「あのぅ…お嬢、死体なんてどこにもありやせんが…」


「はぁ!?お前の目ん玉は腐ってんのか?」


「いえ…ホントに」


「あたしはこの目で見たんだよ!桜の下に死体が転がってるのを」


あたしは振り向いて、桜の下を指差した。




「ほら!!確かにあるだろ…?ある…」



筈だった。




だけど、さっき見た死体は跡形もなくきれいに消えてたんだ。











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