。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「朔羅ちゃんこんにちは~」
ソファに座ったお姉さんがあたしに笑顔を向けた。
「こ、こんにちは」慌てて頭を下げると、お姉さんの隣に座ったこれまた優しそうな男の人がにっこり微笑みを投げかけてきた。
「こ、こんにちは」
あたしが頭を下げると、「こんにちは」とにっこり微笑んでくれた。
柔らかそうな雰囲気とかちょっとメガネに似ている。
「リコの友達の朔羅ちゃん。可愛いでしょ♪」
お姉さんがあたしを見て、彼氏に向かって微笑んだ。
彼氏さんはちょっと笑って、お姉さんの方を見た。
何だろ…
二人の信頼し合って、好き合ってる気持ちがすごく滲み出ていて、二人の周りだけ何だかぽかぽか暖かい気がした。
そこだけ別世界のように、ほんのり輝いている。
いいな~……愛し合う二人の姿…
あたしはもう一度頭を下げ、「リコ遊びにいこっ♪」と二階を指差した。
お邪魔虫は退散するわね。そう思いながら、リコを引っ張る。
リコの部屋に入ってあたしはずるずると床にお尻をついた。
「は~緊張したっ」
「あ~、分かるっ!あたしも初めて会ったとき緊張したもん。でもいいよね~彼氏。あたしもいつか龍崎くんをうちに連れてきたいわ~」
ちょっと待て。何でメガネなんだよっ。
って、そう言えばリコはメガネのこと好きだったんだよなぁ。
モノ好きなヤツ。
「朔羅はどうなの?叔父さんと」
「へ?どうなのって?」
「だぁかぁらぁ!好きなんでしょ?叔父さんのこと」