。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
恋バナ!?
「でもさぁ学園のマドンナ新垣さんでもだめだったんだよ?前に男勝りな子が好きってアンケートに書いてあったけど、あれホントなのかなぁ。
龍崎くんって好きな人いると思うんだぁ」
リコが小鳥のようにため息を吐いた。
リコ……残念だがあいつは“男勝り”じゃなく“男”が好きなんだ。
ちなみにあたしはメガネのライバルでもある。
だってあいつは叔父貴を好きなんだから。
可哀想に…性別の壁だけはどうやっても超えられないからな。
そんなことを思っていたら、ふいにリコが顔を上げてあたしをちょっと見た。
急に顔を上げたからびっくりした。
「龍崎くんはさ、朔羅のことが好きなんだと思う」
…………
「はぁ!?」
リコの言葉にあたしは素っ頓狂な声をあげた。
「な、何を言い出すんだよ!」
て、思わず素が出ちまった。慌てて口を噤んだけど、リコは気にしてないようだった。
「だってさぁ、龍崎くん朔羅と話してると楽しそうなんだもん。この間だってさ、進藤先輩から朔羅を助けたじゃん」
進藤…?誰だっけそれ………あぁキモ金髪野郎のことか。
本気で名前忘れてた。