。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
お礼!?
虎間の脚があたしの腕から離れ、あたしが瞬時に振り向くといつの間にか虎間はあたしの背後に回っていた。
腕が伸びてきて、あっという間に背後から抱きすくめられた。
「な!なにすっ……」る、と言い終わらないうちに両腕を抵抗できないよう拘束され、顎を持ち上げられると、
横から虎間の顔が近づく気配があった。
声を出す間もない。
あっという間に虎間の唇で、あたしの唇は塞がれていた。
柔らかい唇の感触。ほんのりミントの味がした。
あたしは固まったように身を硬直させ、まばたきもできないまま目を見開かせた。
暗くて顔がよく見えない。
でも、虎間の柔らかい前髪があたしのおでこを撫でている。
う……………そ―――――――
あたし………虎間にキス――――されてる………??