。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
結局警察に連絡して、あたしたちを襲おうとしていた男どもは連行された。
虎間の言ってたとおり、あいつらはあの辺で女を拉致ってはレイプを繰り返していた、札付きのワルだった。
リコもあたしも事情聴取と言うことで、あれこれ聞かれたが、千里の親父の計らいでその辺はうまくまとめられた。
でもやっぱり警察はあたしたちが無事だったことと、男らがボコボコにやられてたのを不審そうに思っているようだったが。
それでもあのときの恐怖からか、リコが顔色を青くしてぶるぶる震えていたことを考慮され、すぐに両親が迎えに来て一緒に帰って行った。
「朔羅。朔羅も一緒に帰ろうよ。送っていくし」
と、まださっきの恐怖から抜けられないのか、ちょっと声を震わせていたリコに、あたしは元気に
「あたしんちも迎えが来るから大丈夫」
と言って笑顔でリコとお母さんを送り出した。
それと入れ違いに、
「朔羅さん!!」
と聞きなれた声がして、あたしは入り口を振り返った。
私服姿のメガネとキョウスケが顔色を青くして、こっちに走ってくる。
「お前ら!どうしたんだよ!?」
メガネは息を切らしながら走り寄ってくると、
「さっき、そこの駐車場の前でマサさんの車を見て声をかけたら、朔羅さんを迎えに来たって」
と早口にまくし立てた。
「俺たち今まで渋谷にいたんですけど、その帰り道だったんです」
とキョウスケが補足の説明を加える。
「さ、朔羅さん…ま、まさか!とうとうお縄に……!!」
とメガネが顔を青くしてあわあわと言った。