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「つーわけで、今日からこいつがここに住むことになった」
あたしはこの龍崎家に住み込んでる組のもんを茶の間に集めて、叔父貴とのいきさつを説明した。
床の間の前であたしが組のもんに言い聞かせてる間中、隣でメガネは大人しく正座をしていた。
「お世話になります」
ご丁寧にもきっちり頭を下げて挨拶なんてしてる。
茶の間にずらりと並んだ舎弟たちの顔、顔、顔。
みな、不審感で表情を歪ませている。
ただでさえ人相が悪いのに、更に悪くしてどーする。
バン!!!
あたしは勢い良く机を叩いた。
「野郎ども!いいか!?こいつに何かしてみろ。てめぇらまとめて東京湾に沈めてやっからなっ!!」
「「「へ、へい!!!」」」
それにしても……
こんな屈強で強面揃いの組のもんを目の前にしてもメガネは表情一つ、眉一つぴくりとも動かさねぇ。
度胸が据わってるのか……
って言うよりも、何か妙に慣れてる感じがするのはあたしだけだろうか。
あなどれねぇ奴だぜ。