。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
次の日の朝―――
あたしはいつもより1時間も早く起きだして来た。
メガネは低血圧でギリギリまで寝てるから、早くに起きだしてくる心配はねぇだろうけど…
それでも念には念を入れて。
マッハで朝食の支度を済ませると、あたしはメガネの部屋の襖をそろりと開けた。
足音を殺して部屋に入るとそろりとメガネの様子を窺う。
メガネは部屋の中央に敷いた布団でぐっすりおねんね中だ。
枕元に畳んだメガネが置いてある。
メガネは布団の端っこを抱きかかえるようにして丸まっていた。
ホントに寝てるかどうか心配であたしはそっとメガネを覗き込む。
メガネは長い睫を伏せて心地よさそうに寝息を立てていた。
幸せそうに唇の端がわずかに上がってる。
ちょっと細めの眉も、整った鼻梁も……
…………
ってか!!
何この寝顔!!
すっげー可愛いんですけどっ!!!
もともと美少年だってことは知ってたけど……
なんてぇの?無防備な寝顔があまりにも……!可愛い…じゃなくてかっこいい☆だ!!
涎が出そうになってあたしは慌てて口元を拭った。
何かちょっとリコや学校の女子が騒ぐ気持ちが分かった気がする。
って……イカンイカン…
メガネの寝顔に見惚れてる場合じゃねぇ!!
確かめなければっ!!