。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
あたしは這うようにしてメガネの足元に回りこんだ。
「失礼しま~す」と一応一言断りを入れ、あたしは布団をめくった。
淡いブルーのパジャマの裾が見えて、すんなりした足の指先がちょっと出てる。
あら。なかなかのおみ足で。
って、違~う!
早く確かめなければ!!
あたしはそろりとメガネの足に手を伸ばすと、パジャマの裾を掴んだ。
「……う」
メガネの小さな声が聞こえて思わず手が止まる。
するとメガネは、
「うに!」と声をあげた。
ドッキーン!!!
心臓が飛び出るかと思うぐらいびっくりした!
ドキドキと逸る心臓を押さえ、メガネを見るとメガネは起きだしてくる気配がなくすやすやと寝息を立てている。
「ってか寝言かよ。寿司でも食ってんのか?夢の中でも食いもんかよ」
ぶつぶつ言って、あたしはメガネの足元に視線を戻した。
気を取り直して…
そう思って裾を上げたその瞬間―――
「何やってんの……?」
メガネの掠れた声が頭上から降ってきた。