。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「わ!」と声を上げてあっという間に布団に引き込まれる。
「な!なんっ!!」
あたしはメガネに抱きしめられるように、布団の中に居た。
「痴漢ならわざわざ寝込みを襲わなくてもいいよ~。堂々と来なよ」
そう言ってぎゅぅとあたしを抱きしめる。
「ち!違っ!!痴漢じゃねぇ!!」
あたしはメガネを引き剥がさそうと、こいつの肩を押したけど…
びくりともしねぇ。
それどころか……
メガネはあたしを抱きしめたまま、どうやら眠りに入っているようだ。
寝息が聞こえる。
こいつ……寝ぼけてる??
「ちょっとメガネ!起きろ!!」
あたしは怒鳴ったけど、メガネは目を開ける様子がない。
っていうか、より一層力を込めてあたしを引き寄せるとあたしの首元に顔を埋めた。
「ん~……」と小さく声を漏らし、
「俺、朔羅のこの香り好き~」
とのんびり言った。