。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

寝ぼけてるからだろうか……


一人称が“僕”から“俺”になってるし、あたしのことも“朔羅さん”じゃなくて、“朔羅”なんて呼び捨てだ。


……別にいいけど。


何だか違和感。


なんてぇの?いつものふわふわしたメガネじゃないっていうか…


ちょっとやんちゃな感じだ。


まぁどっちでもいいけど。


ってかこの状況どうすればいいの!?


メガネはあたしを抱き枕代わりにしてるし、あたしはそんなメガネから逃げることができない。


これじゃメガネが虎間かどうか確かめることもできねぇ!!


「ちょっとメガネ!」


あたしが何を言っても起き出す気配がない。


―――どうすればいいんだよ!!?








あれこれ試みたけどメガネは起きだしてくる気配がなくて、とうとうあたしは諦めた。


こいつの寝起きの悪さに感服するよ。


そんなことを思いながらも、メガネの腕の中はあったかくて心地よくて……あたしもいつの間にかうつらうつら。




―――


「おはようございます。朝ですよー……ってお嬢!!」


キョウスケの声が聞こえたとき、それこそびっくりし過ぎてあたしは固まった。



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