。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
でも何でかな……
あたし……虎間はメガネであってほしいと思うんだ。
どうしてそう思うのか分かんないけど…二人が同一人物だったら…………
ちょっと待て!!!
あたしは顔を青くした。
同一人物だったら、あたしはメガネとキスしたことになる!!
あ、あのメガネと!!!
ぅが~~~っ、と考えてる最中
「何さっきから百面相してるんだよ」と千里の怪訝そうな声が頭上から降ってきた。
「もう下校時間だぜ?」
「へ?もうそんな時間?」
ヤバイなぁ…今日一日の記憶がすっぽりと抜けてる。
「なぁ朔羅」
千里はあたしと同じ目線になるよう屈みこむと、映画のチケットのような券をひらひらさせた。
「こないだ言ってたファミレス。パフェのただ券があるから……その……」
えらく歯切れの悪い物言いだ。しかも顔が真っ赤。
どうしたって言うんだ?こいつぁ。
「何だよ。はっきり言えよ」
あたしの言葉にがばと千里が勢い込んだ。
「俺と!今日一緒に行かねぇか!!」