。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

…と言うわけで、あたしの向かい側に千里。


隣にはメガネ。メガネの前にはリコというフォーメーションが成立した。


「「ん~何にしよぅ」」


メニュー表を開いて、あたしとリコは悩む。


「チョコレートパフェは大道だよね。外せないって言うか。でもイチゴパフェもおいしそ~」


リコがメニュー表を真剣に見てため息を漏らす。


「あたしも~!千里は?」


「俺ぁ何だっていいよ」


とちょっとしかめ面で千里が窓の外を見ている。


何だよ。おめぇパフェが食いたくて来たんじゃねぇのかよ。


「はぁ、悩む」


あたしが迷っていたのはモンブランパフェとイチゴのパフェだ。あ!ティラミスパフェってのも旨そう。


その辺で視線を彷徨わせていたら隣からメガネがメニュー表を覗き込んできた。


「悩んでるんだったら、僕がモンブランにするから君はイチゴのにしたら?半分こしようよ♪」


へ?


あ!それいいかも!!


メガネ!ナイスアイディア!!


そう思ってメニュー表を閉じると、目の前の席の二人が視線を険しくさせてあたしたちを睨んでいた。


え?何かまずいことでも??


「龍崎くんて朔羅に優しいよね。あたしとは半分こしてくれないの?」


リコが頬を膨らませて言う。


あぁそういうことか……





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