。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
ゲ!
何でこいつがここに!!?
キモ金髪野郎!!
キモ金髪野郎はにやにや下品な笑いを浮かべて、ぞろぞろと仲間らしい男たちを引き連れていた。
「これはこれはお揃いで~」
いやぁな笑顔でキモ金髪野郎があたしに近づく。
何でだろう。
同じ笑い方でもメガネの笑顔と全く違う。
こいつの笑い方は……ただ気持ちが悪い。
見え見えの企みを押し隠そうともしない、不穏な笑顔。
「最近会ってなかったよね~?俺は毎日朔羅ちゃんに会いたいのにさっ」
「へぇこの子が進藤の言ってた子?ふぅん可愛いジャン♪」
連れの男が値踏みするかのようにあたしをじろじろと嘗め回すように見てくる。
この視線嫌い。
“あの男”…………の視線に、似ている……
あたしはメガネの後ろに隠れるようにして一歩後退した。
「朔羅さん。帰ろう」
メガネがあたしを庇うようにして、ちょっと口調を強める。
あたしは小さく頷いた。
「またお前かよ。お前も、いつも朔羅ちゃんの周りうろちょろしてるよなぁ。ボディーガード気取り」
キモ金髪野郎はメガネを見て、そして千里を睨む。
ってかうろちょろしてんのはお前の方だろ?あたしはそう言いそうになった。
「こっちの子も可愛い~♪ねね、こんな奴らやめて俺らとどっか遊びに行かない?」
連れの一人がリコの腕を乱暴にとった。
「や……!」
「リ…!」
言いかけたが、メガネの方が一歩早かった。