。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
ピンチ!?
でもどうする!?
あたしの正体を知らないリコの前で喧嘩をふっかけるわけにはいかないし…
ドン!
と押されて、あたしとリコは古いマットが置かれている地面に突き飛ばされた。
かび臭い臭いがつんと鼻に来る。
「キャっ!」リコが短い悲鳴を上げる。
「川上さん!」
「リコ!!」
メガネと千里が勢い込む。
てか、二人とも…あたしの心配はしないのかよ。
「おぉっと、野郎はこっち」
メガネと千里がキモ金髪野郎の連れたちに囲まれた。
てか、こんなに居たのかよ…
ざっと30人ぐらいはいる。
それもどれも絵に書いたような不良どもだ。
「お前気に食わないんだよ。いっつも朔羅の周りウロウロしやがって」
キモ金髪野郎がメガネの胸ぐらを掴んだ。
メガネはたじろいだ様子もなく、キモ金髪野郎を睨み上げている。
ってか朔羅って、お前に呼び捨てされる仲じゃねぇよ!!
「何だよ、その目は。マジでムカツク」
キモ金髪野郎が拳を構えた。