。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「ふぅん…美しい友情ダネ」
キモ金髪野郎はケラケラと笑ってタバコを地面に投げ捨てると、あたしの元につかつかと歩み寄ってきた。
ちょっと顎を引いて、キモ金髪野郎を睨む。
「俺ぁ気の強い女が好きだぜ?特にお前みたいな美人はもっと好き」
そう言ってキモ金髪野郎があたしの顎に手をかける。
ゾワワ…とあたしの背中に鳥肌が立った。
この感覚……
忘れちゃいない。
“あの男”の記憶がまた蘇る。
吐きそうなほどの嫌悪感がじわりじわりと侵食してくる。
でもリコとメガネ、千里を早く逃がさなきゃ―――
「あ…あたしはどうなってもいいです!でもあの三人には手を出さないで!!」
「すっげー正義感。気が変わった」
そう言ってキモ金髪野郎はゆるく縛ったネクタイをゆっくりと解いた。
ゴクリとあたしが喉を鳴らす。
「ヤらせろよ。そしたらあの三人は解放してやる」