。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「お嬢、ホントに飯はいいんですかい?」とタクが心配したように声をかけてきたが、あたしはそれを丁重に断った。
「考え事したいから、誰もあたしを呼ばないで」
そう言い置いてあたしは風呂に入り、それが終わると自分の部屋に引きこもった。
「おい!お嬢が飯食わないなんてどんな風の吹き回しだ!?」
「学校で何かあったんじゃ!!」
「まさか苛め!?」
「んなことあるか!お嬢だったら返り討ちにしてるぜ」
「じゃ恋の悩み!?」
「お嬢が誰かに恋!!?」
部屋の外でわあわあ声が聞こえたが、あたしは聞こえないふりをしてケータイを開けた。
叔父貴に貰ったピンクのケータイ。
待ちうけに、叔父貴とのツーショット写メを設定してある。
叔父貴……
叔父貴はあたしを裏切った―――?
いや裏切りなんて最初から存在しない。
だってあたしたち、そんな関係じゃないもん。
でも
「お前を……
閉じ込めて置きたいな。
誰にも見せない。
誰にも触れさせない。
俺だけの……
そんなことができるんだったら、いいのにな」
叔父貴はそう言った。
だったらそうしてよ!!
あたしを閉じ込めて一生離さないでよ!!!
だけどそれは全部
嘘―――だったんだね。