。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
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次の日、あたしの機嫌は最悪だった。
何とか顔を洗って歯を磨いたけど、ろくに髪も梳かさずぬぼっと茶の間に現れたあたしを見て、組のもんはびっくりしたように顔を合わせていた。
「お、お嬢……昨日、やっぱり何かあったんじゃ…」
タクが心配して眉を寄せていたが、あたしはそれに何も答えられなかった。
って言うか返事を返すのも億劫だ。
無言で茶を一杯だけ飲むと、のそりと部屋をあとにした。
「行って来ます」の言葉もなしにあたしは家を出た。
いつもは戒と一緒なのに、今日はあいつの顔を見たくない。
それなのに
「おい。一人で行くたぁどういうことだよ」
と先回りして、腕組みをして壁にもたれ掛かっている戒が不機嫌そうにあたしを睨んできた。
「どうって、一人になりたいんだよ。悪いけどあたしは今お前にかまってる余裕なんてねぇ。さっさと消えな」
あたしは不機嫌さ2倍返しで戒をじろりと睨んだ。
って言ってもこいつにはあたしの睨みなんて通じないだろうけど…
「学校は?」
戒は呆れたようにため息を吐くと、あたしに向き直った。
「行く気がしねぇよ。ってか、どーでもいいし…」
叔父貴に裏切られたショックでまだ立ち直れないし、それに学校にリコがいる。
リコに説明する言葉も考えてない。
あたしの逃げ場なんてどこにもないんだよな。