。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
ま…まぁこんだけの見てくれだし、過去の女の一人や二人…十人や二十人…
ってどんどん増えてるし!!
でもきっと過去にもこうやって女と来たことあるんだろうな。
そんな風に思うとチクンと心臓が痛んだ。
心臓の辺りを押さえると、
「エレベーター来たぞ」と言って戒に腕を引かれた。
一言も声を発することなく、あたしたちは部屋の前に着いた。
戒がドアを開いて、
「どーぞ」と中へ促している。
あたしは恐る恐る一歩入った。
その後に戒が入ってきて、カチリとドアが閉まる音を聞いて、サーとあたしの顔から血の気が引いた。
「や!やっぱ帰る!!」
くるりと身を翻し、あたしはドアノブを回した。
だが!
ドアはいくら捻っても開かない。
押しても引いても、だ。
ど、どうなってんの!!
「残念。ほとんどのホテルはオートロックになってて、時間が来るまで開かないようになってんだよ」
ベーと舌を出してちょっと楽しそう。
んぎゃ~~~~!!!!
か、神様!!!