。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。
「まぁ諦めて部屋に入ったら?」
戒はのんびり言って靴を脱いだ。
くっ!!くっそぅ!!余裕の表情しやがって!!!
あたしは唇を噛んで、いつまでも玄関口に居るわけにも行かず、同じように靴を脱いだ。
恐る恐る部屋を覗いてみると、
あ……意外とふつー。
広い室内は小奇麗で、シンプルなデザインだった。
もっとど派手なピンク色をした壁やベッドがあるかと思ってたのに…
ベッド……
って!!!!
わぁ~~~~!!
あたしは慌ててベッドから目を逸らした。
あからさまに動揺してる隣で戒がくすくす笑う。
「な、何だよ!!」
「いや。反応が可愛いな、と思って♪」
にこっと笑うと、それに似合わない仕草でドカッと二人掛けのソファに腰を降ろす。
あたしはどこに居ればいいんだろう…
戒の隣は……だめだ!危険過ぎる!!
でもベッドは……
もっと危険だ!!!
あれこれ考えた末、出した答えは……
「あたし!トイレ行って来る!!」