。・*・。。*・Cherry Blossom・*・。。*・。

しかしどうすればいいものか―――


便座の蓋を下ろして、その上で胡坐をかいてずっと考えてたけど、結局答えなんて出てきやしねぇ。


いつまでもここにいるわけには行かないし。


ってかトイレなのに何で鍵がついてねぇんだよ!!


突っ込みどころはいっぱいあったけど、あたしは諦めておずおずとトイレから顔を出した。


戒はソファにくつろぎながらテレビのチャンネルを回している。


退屈そうに欠伸を漏らして、いつの間に頼んだのかアイスコーヒーを飲んでいた。


「これ?ウェルカムドリンクだって♪無料だったから、お前の分も頼んでおいたぜ。アイスティーで良かったよな?」


「……うん」


あたしは何とか頷くと、結局戒の横に隣に腰掛けた。


差し出されたアイスティーに口をつけようと思って、はっとなった。


「待て。あたしがそっち飲む。交換しろ」


変な薬でも盛られちゃかなわんからな。


戒がストローで飲んでいるアイスコーヒーを強引に奪うと、あたしはアイスティを戒に押し付けた。


「…別にいいけど?すっげー警戒してるな」


戒はあたしの横でケラケラ笑う。



「お前がっ!何もしないって保証があるんならあたしだってこんなことしねぇよ」


「保証……まぁ確かにないなぁ」


アイスコーヒーのストローに口をつけて液体を吸い上げようとしていたあたしは危うく吹き出すところだった。


あたし



今とんでもなく危険な状況なのでは―――!!?









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